異世界猫編
最強の予言者、羽根ペンに屈する
的中率九割の星読みの予言者マダラ。通販で届いた新しい羽根ペンが風で揺れるのを未知の生き物と見なして飛びかかり、星図が犠牲になります。猫ファンタジー第10弾。
- ・的中率九割の星読みの予言者
- ・通販で新しい羽根ペンが届く
- ・風で揺れる羽根に反応
- ・猫が勝てないものランキング1位が入れ替わる
この短編で起きること
塔の上の書斎で、予言者マダラが今夜の星図を書こうとしています。届いたばかりの羽根ペンをインク壺に立てた瞬間、窓からの風で羽根がふわりと揺れる。目が丸くなり、腰が沈み、飛びかかる。インク壺が倒れ、半年かけた星図が黒く染まります。今夜の予言は「星は見えず」でした。
なぜ猫は羽根に飛びつくのか
羽根は鳥そのものの匂いと動きを持っています。軽くて風でふわふわ揺れる動きは、猫にとって小鳥が飛び立つ瞬間に見えるので、狩りの本能がいちばん強く出る対象のひとつです。猫じゃらしに羽根が付いているものが多いのはそのためです。飾りの羽根や羽根ペンは飲み込むと危ないので、本物の猫の手の届かない場所に置いてください。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第10弾です。前の回は聖なる泉で一滴の水に敗れた巫女シズク。この回で「猫が勝てないもの」は10種類になりました。次は石の工房で万物の変換を研究する錬金術師キナコが、自分の毛玉を未知の物質と鑑定してしまう回に続きます。
A: 毛玉 / B: 鈴
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