異世界猫編
最強の司祭、灯りに来た虫に敗れる
説教で人を泣かせる大聖堂の司祭ノエル。届いた蝋燭に火を入れた夜、灯りに寄ってきた一匹の蛾を追って、燭台も聖典も祭壇から落とします。猫ファンタジー第30弾、灯りに来た虫に勝てない猫の回です。
- ・大聖堂を任された猫の司祭
- ・通販で新しい蝋燭が届く
- ・灯りに一匹の蛾が寄る
- ・祭壇のすべてを落とす
この短編で起きること
夜の大聖堂。司祭ノエルが通販で届いた新しい蝋燭に火を入れ、今夜の説教を始めます。その灯りに、一匹の蛾が寄ってきました。ひらり、ひらり。司祭の言葉が止まり、目が蛾を追い、体が祭壇に上がる。燭台が倒れ、聖典が落ち、祭壇のすべてが床に散らばりました。信徒たちは今夜も、別の意味で泣いています。
なぜ猫は虫を追いかけるのか
小さくて不規則に飛ぶ蛾やハエは、猫にとって手頃な獲物です。目の前を横切ると考える前に前脚が出ます。夜の灯りに集まる虫を窓辺で待ち構える猫も多く、狩りの練習になっています。ただし、殺虫剤のかかった虫や、ハチ・ムカデのような刺す虫は危ないので、家の中に入ってきたときは猫より先に取り除いてください。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第30弾です。前の回は靴工房で靴ひもを咥えて店じゅうの靴を引きずった靴職人トン。蝋燭の火のそばで暴れる回なので、猫を飼っている方は「火のそばに猫を近づけない」の反面教師として見てください。次は王家の宝物庫を守る番人カギが、整理棚の引き出しの中へ消える回に続きます。
A: 綿ぼこり / B: 引き出しの中
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