異世界猫編
最強の仕立て屋、たたんだ布に沈む
王の衣を縫う王室御用達の仕立て屋ハリ。届いた布をたたんだそばから上に乗って寝てしまい、明日の納品が間に合わなくなります。猫ファンタジー第15弾、たたんだ布に勝てない猫の回です。
- ・王室御用達の仕立て工房
- ・通販で新しい布が届く
- ・たたんだそばから上に乗る
- ・王の衣は寝床になった
この短編で起きること
王室御用達の仕立て工房に、王の衣のための上等な布が届きます。仕立て屋ハリは布を広げ、丁寧にたたみ、次の布をたたみ。たたんだそばから、その上に乗る。もう一枚たたんで、また乗る。針も糸も手つかずのまま、ハリは布の山のてっぺんで丸くなりました。王の衣は、今夜は寝床です。
なぜ猫はたたんだ洗濯物の上に乗るのか
たたんだ布は平らで柔らかく、ほどよく高さがあって、人の匂いや温もりが残っています。猫が洗濯物の上に乗るのは、寝心地のよさに加えて「家族の匂いがする場所で安心したい」からだと言われています。洗いたての布が毛だらけになるのを防ぐには、たたんだそばからしまう、猫用の毛布を隣に置いて誘導する、が定番の対策です。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第15弾です。前の回は城壁の詰所で輪ゴムを追った弓兵ハヤテ。この回は第7弾の宿屋の主人と同じ「寝てしまう」負け方ですが、布をたたむ手つきが見どころです。次は城の廊下を無音で渡る密偵シノが、落ちた靴下の片方に前足を取られる回に続きます。
A: 靴下 / B: かばんの中
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