異世界猫編
最強の巫女、一滴の水に敗れる
聖なる泉を守る水鏡の巫女シズク。岩から一定の間隔で落ちる水滴が気になって手を出し、びしょ濡れで帰ることになります。猫ファンタジー第9弾、一滴の水に勝てない猫の回です。
- ・聖なる泉を守る水鏡の巫女
- ・岩から水滴が落ち始める
- ・一定の間隔で落ちる水に反応
- ・猫が勝てないものランキング1位が入れ替わる
この短編で起きること
静まり返った泉のほとり。岩の先から水滴が、ぽたり、ぽたりと同じ間隔で落ちています。巫女シズクは祈りの途中でその音に耳を向け、やがて前脚を伸ばします。一滴、二滴。つかまえられない。顔を近づけたところで大きな滴が鼻に落ち、跳ねた拍子に泉へ。びしょ濡れの巫女が帰る後ろ姿で終わります。
なぜ猫は水滴や蛇口の水に手を出すのか
猫は止まっている水より動いている水に興味を示します。落ちる水滴や蛇口から流れる水は光を反射して動くので、目で追い、前脚で確かめたくなるのです。流れる水のほうが新鮮だと本能的に知っているという説もあり、蛇口から直接飲みたがる猫が多いのもそのためです。水を嫌う猫でも「水滴に手を出す」ことはよくあります。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第9弾です。前の回は鏡の間で鏡に映った自分に威嚇した鏡守サファイア。この回は道具も通販も出てこない、自然の中だけで完結する静かな回です。次は星を読む予言者マダラが、新しい羽根ペンの揺れに飛びかかる回に続きます。
A: 羽根ペン / B: 毛玉
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