異世界猫編
最強の粉挽き、風車に見とれて粉まみれ
王国一の小麦粉を九年挽いてきた粉挽きコナ。届いた小さな風車が窓辺で回りだし、目が離せなくなったまま粉袋の山を崩して自分が真っ白になります。猫ファンタジー第26弾。
- ・王国一の粉を挽く風車小屋の主
- ・通販で小さな風車が届く
- ・窓辺で回りだして目が離せなくなる
- ・粉袋を崩して自分が真っ白になる
この短編で起きること
風車小屋の主コナに、通販で手のひらほどの小さな風車が届きます。窓辺に置くと、風でくるくると回り出す。コナは粉を挽く手を止め、回る羽根を目で追い、そのまま近づいていきます。足元の粉袋に気づかず、山が崩れ、小屋じゅうが白い煙。粉の中から出てきたのは、王国一真っ白な猫でした。
なぜ猫は回るものから目が離せないのか
風車や扇風機の羽根、回る洗濯機の中など、一定の速さで回り続けるものに猫はじっと見入ります。動きを目で追う習性が働き続けるうえ、規則正しい動きは「次にどう動くか」を予測させて集中を引き出すからです。テレビや画面の動きに見入るのも同じ仕組みです。扇風機は羽根に触れられないよう、ガードのあるものを使ってください。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第26弾です。前の回は夜の川で水面の月に手を出して舟から落ちた渡し守ミナト。真っ白になるオチは第23弾の穀倉番ワタと対になっています。次は王城の書状を運ぶ最速の伝令スズが、丸まった一枚の紙に足を止める回に続きます。
A: 丸めた紙 / B: 湯気
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