異世界猫編
最強の家令、羽ぼうきに手を出す
城の広間を二十年磨き上げてきた家令セバス。届いた羽ぼうきの毛先が揺れた瞬間に主従をやめ、燭台ごと広間を巻き込んで自分で埃を作り直します。猫ファンタジー第21弾。
- ・城の広間を仕切る完璧な家令
- ・通販で羽ぼうきが届く
- ・揺れる毛先を未知の鳥と判断する
- ・掃除のはずが広間を散らかす
この短編で起きること
磨き上げられた広間で、家令セバスが届いたばかりの羽ぼうきを手に取ります。毛先がふわりと揺れた瞬間、目が丸くなる。未知の鳥。羽ぼうきを追って燭台を倒し、絨毯をめくり、二十年磨いてきた広間を自分の手で散らかしていきます。掃除のはずが、埃を作り直す回です。
なぜ猫はほうきやはたきに飛びつくのか
羽ぼうきやはたきは、羽根や毛の束が揺れる道具で、猫にとっては大型の猫じゃらしです。掃除をしていると猫が飛びかかってくるのは、ほうきの動きが獲物の動きに見えるからです。掃除機は音が大きくて嫌う猫が多い一方、ほうきやモップは追いかける猫がほとんどです。掃除の前に短く遊んでおくと、掃除中の妨害が減ります。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第21弾です。前の回は玉座の間で床の四角い光に横たわった女王レイナ。この回は「掃除する側が散らかす」という逆転の型で、第39弾の影絵師と並ぶ大破壊回です。次は森の道をすべて覚えた森番モミジが、一粒のどんぐりに転がされる回に続きます。
A: どんぐり / B: 麦わら帽子
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