異世界猫編
最強の鏡守、鏡の中の自分に負ける
鏡の間を十二年守る鏡守サファイア。運び込まれた新しい姿見に映る相手を侵入者とみなして威嚇しますが、相手はまったく同じ動きを返してきます。猫ファンタジー第8弾。
- ・鏡の間を十二年守る鏡守
- ・新しい姿見が運び込まれる
- ・鏡の中の相手に威嚇
- ・猫が勝てないものランキング1位が入れ替わる
この短編で起きること
鏡の間に新しい姿見が運び込まれます。布が外された瞬間、そこに一匹の猫。鏡守サファイアは背中を丸め、毛を逆立てて威嚇します。相手もまったく同じ姿勢で威嚇を返す。横に動けば横に動き、飛べば飛ぶ。決着のつかない睨み合いの末、サファイアは鏡の裏をのぞき込んで、誰もいないことに首をかしげます。
なぜ猫は鏡に威嚇するのか
猫は鏡に映った自分を「自分」と認識できないと考えられています。匂いがしないのに姿だけある相手は不気味なので、初めて鏡を見た猫は威嚇したり裏側を確かめたりします。多くの猫は何度か見るうちに「危険ではない」と学習して無視するようになるので、鏡の前で固まる姿が見られるのは最初のうちだけです。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第8弾です。前の回は宿屋の主人サバジが新しい毛布にふみふみして沈んだ回。この回は相手が「自分」という、シリーズでも少し変わった負け方です。次は聖なる泉を守る巫女シズクが、岩から一定の間隔で落ちる水滴に手を出す回に続きます。
A: 水 / B: 羽根ペン
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