異世界猫編
最強の女王、ひなたに敗れる
在位十年、国を治める女王レイナ。届いた硝子板を窓にはめた瞬間、床に四角い光が落ちます。玉座は空になり、国政は日が傾くまで休止しました。猫ファンタジー第20弾、ひなたに勝てない猫の回です。
- ・石の玉座で国を治める女王
- ・通販で硝子板が届く
- ・床に四角い光が落ちる
- ・玉座が空になり国政が止まる
この短編で起きること
石の玉座で謁見を続ける女王レイナ。窓に通販で届いた硝子板がはめ込まれた瞬間、床に四角い光が落ちます。女王は言葉を止め、玉座を降り、光の中に横たわりました。家臣たちが待つなか、女王は日が傾いて光が動くたびに少しずつ位置を変えていきます。国政は日暮れまで休止です。
なぜ猫はひなたぼっこが好きなのか
猫の祖先は砂漠の生き物で、暖かい場所を好む性質を今も持っています。体温を保つのに日光の熱を使えば体力を節約できるうえ、日光には毛を乾かして清潔に保つ効果もあります。猫が日の当たる場所を追って少しずつ移動するのは、いちばん暖かい場所を常に選び直しているからです。夏場は熱中症にならないよう、涼しい場所も用意してあげてください。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第20弾です。前の回は王立書庫で本の隙間に沈んだ書記官フミ。この回は動くものを追わず、ただ光に横たわるだけという、シリーズでもっとも静かな負け方です。次は城の広間を二十年磨いてきた家令セバスが、羽ぼうきの毛先に手を出す回に続きます。
A: 羽ぼうき / B: どんぐり
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