異世界猫編
最強の行商人、紙ぶくろに消える
大陸を渡り歩く無敗の交渉役、行商人ソラ。届いた茶葉の紙ぶくろが空くと中へ入り込み、そのまま出てこなくなって商談が続けられなくなります。猫ファンタジー第13弾、紙袋に勝てない猫の回です。
- ・隊商のテントで商談をまとめる行商人
- ・通販で茶葉が紙ぶくろで届く
- ・空いた袋が呼吸するように動く
- ・交渉は袋の中から続く
この短編で起きること
隊商のテントで商談をまとめる行商人ソラのもとに、通販で茶葉が紙ぶくろで届きます。中身を移した空の袋が、風でふくらんだりしぼんだり、呼吸するように動く。ソラは袋の口に鼻を入れ、頭を入れ、そのまま全身が消えました。交渉は袋の中から続きますが、相手には何も聞こえません。
なぜ猫は紙袋に入るのか
紙袋は暗くて狭くて、入るとカサカサと音がします。猫にとっては隠れ場所と音のおもちゃを兼ねた理想の空間です。袋の中から外をうかがう姿勢は、待ち伏せの狩りの姿勢でもあります。ビニール袋と違って窒息の心配が少ないので、紙袋は比較的安心して遊ばせられますが、持ち手が首に引っかからないよう切っておくとより安全です。
シリーズの案内
「異世界猫編」の第13弾です。前の回は鐘楼で首輪の鈴の音を追い続けた鐘楼守カネ。この回から舞台が城の外、砂漠や市場へ広がっていきます。次は城壁の詰所で的を外さない弓兵ハヤテが、矢筒を束ねていた輪ゴムに射抜かれる回に続きます。
A: 輪ゴム / B: たたんだ洗濯物
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