デザインストーリー
カセットに込めた一本
かつて「好きな曲を集めて誰かに渡す」という文化があった。空のテープを買ってきて、曲順を悩み、ラベルに手書きでタイトルを入れる。このデザインの主役は、その一本——透明シェルから覗く二つのリール、手書きの紙ラベルに記された「MIX TAPE '85」だ。
文字を主役にする
今回は文字入りデザイン。ラベルの「MIX TAPE '85」を画面の主役として大きく扱った。情景でも柄でもなく、言葉そのものが語りかける構成だ。手書き風の文字は、デジタルにはない体温を運ぶ。誰に向けて、どんな気分で編んだ一本なのか——見る人それぞれの記憶を呼び起こす余白を残している。
アナログの温度
色調はあえて少し褪せたアナログ調に。テープ特有の微かな粒状感を残すことで、デジタル全盛のいまだからこそ際立つ「物としての音楽」の手触りを表現した。金属の本体に乗せると、温かい色味とメタルの硬質感のコントラストが心地よい。
裏面はミュージックギア
裏面にはカセット、レコード、ヘッドホン、イコライザーのバーを連続パターンで配した。表が「一本のテープ」なら、裏は「音楽そのものの賑わい」。手の中で回すたび、好きだった曲のイントロが頭の中で鳴り出すような連なりにしている。
贈り物としての一本
ミックステープがそうだったように、これも「誰かに贈る」ことが似合うデザインだ。ラベルの年号を記念日に変えるなど、オリジナルZIPPOならではのカスタムとも好相性。音楽好き、80sカルチャー好きへ、言葉を添えて渡したい一本。











