デザインストーリー
昼の境内と、夜の花あかり
桜の花びらが舞う昼の境内に、白い羽織と緋色の袴の巫女少女が静かに立っています。日が暮れると、彼女は提灯の灯りを背に、夜桜のなかにたたずむ。表と裏で、同じ一日の昼と夜を描きました。
表は春の陽に照らされた明るい境内。裏は宵の青に、あたたかな提灯の光がにじむ夜桜。うつろう花明かりを、一台の表裏に閉じ込めています。
花びらでつなぐ昼と夜
表側の少女は、鳥居をぼかした奥に置き、こぼれる陽光のなかで穏やかに微笑みます。春らしい明るい配色で、開けた境内の清々しさを描きました。
裏側では、日が暮れて灯された提灯が少女の頬をあたたかく照らします。宵の深い青と、灯りの暖色。表とはまるでちがう空気ですが、舞い散る桜の花びらを共通のモチーフとして両面に配することで、同じ一日の連なりとして感じられるようにしています。
手仕事で和の情緒を宿す
和のモチーフは、色の繊細な移ろいが命です。桜の淡い桃色、緋袴の深い赤、提灯の透ける光。こうした色を金属へ落とし込むには、濃淡と発色をていねいに確かめる工程が欠かせません。
そうして仕上げたオリジナルZIPPOライターは、手のなかに小さな春の一日を宿したような一台になりました。カチリと開くたびに、昼の桜と夜の花あかりが、静かに立ちのぼるようです。
記念や贈りものに
巫女と桜という和の取り合わせは、季節の記念や節目の贈りものによく似合います。名前や日付を添えれば、その年の春をそっと閉じ込めたような一台になります。
派手に主張せず、けれど確かに和の品を漂わせる。日本の四季を愛でる気持ちを、手のなかで静かに味わえるデザインです。
手のなかの一日
昼の清らかな境内と、夜のあたたかな花あかり。ひとつの春の日が、表から裏へと静かに暮れていきます。蓋を開けるたび、あなたの手のなかで桜がまたひとひら舞い落ちる。そんな和のうつろいを、この一台にそっと込めました。











