デザインストーリー
花畑に佇む、もうひとつの物語
風景のなかにふと佇む一人の女性――そんな一瞬を切り取ったような構図です。光の粒子が舞う花畑で、彼女はどこか遠くを見つめています。Nijijourney風のアニメ塗りを土台にしながら、陰影を柔らかく重ねることで、雑誌の表紙のような静かな緊張感を宿しました。派手さで押すのではなく、余白と間で魅せるタイプのデザインです。
光と花、ふたつの主役
このデザインの主役は、女性だけではありません。画面いっぱいに広がる花と、その隙間からこぼれる光の粒子も、同じくらい大切な主役です。淡いパステルカラーを基調にしながら、要所に深みのある陰影を差し込むことで、甘くなりすぎない大人の雰囲気に仕上げています。逆光ぎみのライティングも、幻想的な空気を強めるための工夫のひとつです。
配色のこだわり
ピンクやラベンダー、淡いグリーンを軸にしたパレットは、Zippoライターの金属素材と組み合わせたときに、写真映えする対比を生みます。冷たい金属の質感と、温度を感じる花の色彩が並ぶことで、側面全体の印象がぐっと引き締まります。色を欲張らず、主役の色を絞り込んでいる点も、大人っぽさにつながっています。
構図で意識したこと
縦長のキャンバスに人物を収めるにあたり、視線が花畑の奥から手前へと流れるよう構図を調整しました。女性の視線の先に光の粒子を配置することで、見る人の目も自然と同じ方向へ誘導されます。側面という限られたスペースでも、物語の奥行きが感じられるように意識しています。
裏面は「光の粒子」のクローズアップ
表面が全体を写す一枚だとすれば、裏面はそこから切り取ったディテールです。花びらが舞い、光の粒子がきらめく瞬間だけを大きくクローズアップしました。同じ画風・同じ配色でまとめているので、開いたときに世界観が途切れることがありません。表と裏、どちらから眺めても物語の続きを感じられる構成です。
手に取ったときの体験
ライターを開閉するたびに、表と裏、ふたつの視点を行き来する構成になっています。全体の物語を見せる表面と、そこに宿るディテールを見せる裏面――この往復こそが、このシリーズが目指した体験です。カバンやポケットから取り出すたびに、小さな発見があるようなデザインを意識しました。
こんな方におすすめ
- 幻想的で少し切ないポートレートが好きな方
- 花柄のなかでも「群像」ではなく「一人の物語」を求める方
- 落ち着いた大人っぽい配色のZippoライターを探している方
- Pinterestで見かけるようなアニメ調の美麗イラストが好きな方
制作背景
Pinterestで人気を集めるNijijourney風イラストの雰囲気を参照しながら、ZIPPO用に構図をゼロから再設計しました。単なる引用や模倣ではなく、側面という縦長で小さなキャンバスに合わせて、視線誘導や余白のバランスを一から組み直しています。人物の表情ひとつ、花びらの散り方ひとつにも、側面全体で見たときのバランスを考えました。
光の粒子に込めた意味
花畑の中に舞う光の粒子は、単なる装飾ではありません。時間の経過や、その場に流れる空気そのものを表すための要素として配置しています。粒子の大きさや密度を場所ごとに変えることで、画面のどこに視線を留めてほしいかを自然にコントロールしています。密集した部分は主役の存在感を強め、まばらな部分は余白として呼吸を作る役割を担っています。
静けさと華やかさのバランス
花畑というモチーフは、ともすれば華やかになりすぎる危険があります。今回は彩度を全体的に一段階抑え、光の粒子で華やかさを補うことで、うるさくならない上品なバランスを狙いました。Zippoライターという小さな面積の中で、情報量を詰め込みすぎないことは、遠目に見たときの美しさにも直結します。
仕上がりイメージ
金属の光沢に、パステルカラーの花畑と柔らかな逆光が重なることで、写真としても映える一本に仕上がります。日常のポケットのなかに、小さな物語をひとつ忍ばせておくような感覚で選んでいただけたら嬉しいです。オリジナルZIPPOならではの、世界にひとつだけの一本として長く愛用していただける仕上がりを目指しました。











