デザインストーリー
表にも裏にも、敵がいる
「前門の虎、後門の狼」。前の門には虎、後ろの門には狼。逃げ場のない、進むも退くもままならない状況を、たった八文字で言い表す故事成語です。ピンチの極み——けれど、不思議とどこか可笑しみもある言葉です。
このデザインは、その緊張感を「両面」という構造そのものに翻訳しました。表を見れば吼える虎、裏返せば忍び寄る狼。手のなかで、あなたは常に挟み撃ちにされている、というわけです。
同じ筆で、対を描く
表裏で別々のデザインを置くと、ともすればちぐはぐになります。そこで虎も狼も、まったく同じ墨絵のタッチ・同じ配色・同じ光で描きました。金の差し色をひと筋だけ。こうして初めて、二匹は「対」として成立し、表裏をめくる行為に物語が宿ります。
裏面も主役級に堂々と描き、決して柄でごまかしません。見ようによっては「両面とも表」。どちらから眺めても、絵として完結しています。
ピンチを、笑い飛ばす
人生には、前にも後ろにも敵がいるように思える日があります。そんなとき、この一本を取り出して火を点ければ、自分の状況を少しだけ俯瞰できるかもしれません。「まあ、虎と狼に挟まれてるくらいだ」と。
強さを好む方へ、ユーモアの分かる方への贈り物に。オリジナルZIPPO(ジッポー)ライター製作として、表裏一対で丁寧にお仕立てします。








