デザインストーリー
午後三時の、ねむたい本棚
午後の三時ごろ。陽が西に少しだけ傾いて、窓から斜めに差し込む光が部屋にゆっくり広がる時間。古い洋書がぎっしり並ぶ本棚の前で、ふくよかな茶トラ猫が、まあるく身体を丸めてすやすやと眠っている。
「茶トラの読書時間」は、そんなありふれた、けれど誰もが心を奪われる風景を一枚に閉じ込めたデザインです。読みかけの本、香り立つコーヒー、午睡の猫——大人の休日にしか味わえない、深い静けさの時間。
茶トラの愛らしさ
日本でもっとも愛されてきた毛色のひとつ、茶トラ。元気で人懐っこく、食いしん坊で、よく眠る。性格が表れたようなふくよかなシルエットは、見ているだけで肩の力が抜けていきます。
ぽってりとしたお腹。 くるりと巻いたしっぽ。 ほのかに開いた口元。
このデザインでは茶トラのその「ぽってり感」を厳格にキープしました。スマートで利発な猫もいいけれど、人生の重荷をふっと忘れさせてくれるのは、やっぱりこの体型なのです。
古書と、コーヒーと、午後の光
背景には、年季の入った洋書の背表紙を並べました。深い赤、苔のような緑、くすんだ褐色——文字までは読めないように、けれど確かに「本」だと分かる距離感で描いています。
人は本に囲まれていると、なぜか静かに落ち着くものです。 それは知識への憧れだけでなく、誰かが時間をかけて積み上げてきた言葉たちが、部屋の温度をすこし上げてくれるからかもしれません。
このデザインが似合う人
- 本を読むより、本棚を眺めているのが好きな人
- 喫茶店で一冊の本と一杯のコーヒーで午後を過ごす人
- 「忙しい」と言いつつ、ちゃんと自分の余白を確保している人
- 猫と暮らしながら本を読みたいと、密かに思っている人
贈り物として
読書好きの父親へ。本棚を埋めるのが趣味の友人へ。退職して書斎時間を楽しみ始めた人へ。
本を閉じ、コーヒーを飲み、ふと窓辺の猫を眺める——そんな午後を持つすべての人へ、ささやかな共犯の証として贈れる一品です。中西工房の職人が一品ずつ丹念に仕上げる、世界にひとつだけのまどろみを。








