デザインストーリー
雨の季節にだけ、美しくなる花
多くの花が太陽を待つなかで、紫陽花はむしろ雨を待ちます。しとしとと降りつづく梅雨の灰色の空の下でこそ、その青も紫も、いちばん深く色づく。憂鬱になりがちな季節を、静かに肯定してくれる花です。
このデザインは、雨に濡れて重たげに咲く紫陽花のひとときを、そのまま閉じ込めました。花びらに残る雨粒の一つひとつまで、丁寧に。
青から紫へ、移ろう色
紫陽花の魅力は、なんといってもその色の移ろいです。土の性質や時間の経過で、青から紫、淡い紅へと表情を変えていく。「七変化」と呼ばれる所以です。
デザインでも、単一の色で塗りつぶさず、青・紫・淡紅のグラデーションを大切にしました。水彩のにじみのような柔らかさを残し、金属の硬さと対照をなすように。裏面は小さな小花と雨粒を散らした連続パターンで、しっとりとした余韻を続けます。
手のなかの、小さな雨上がり
雨上がりの紫陽花には、独特の透明感があります。濡れた葉が光を弾き、空気まで澄んで見える。火を点けるその瞬間、手元にふっと雨上がりの青が広がる——梅雨の重たい気分が、少しだけ軽くなるかもしれません。
季節を愛でる方への贈り物に、雨の日が少し好きになる自分用に。オリジナルZIPPO(ジッポー)ライター製作として、一面ずつ仕立ててお届けします。








