デザインストーリー
子どもの頃に感じた「非日常」
サーカスの大テントを初めて見た瞬間を覚えているだろうか。赤と白のストライプ、中から漏れる暖かい光、遠くから聞こえる音楽と歓声——それだけで日常の外側に連れ出してくれる力があった。あのテントは単なる建物でなく、現実と夢の境界線だった。
空中ブランコ師が頂点で手を離す瞬間、会場全体が息を呑む。重力から解き放たれた一瞬、人間が「飛べる」錯覚を全員で共有する。その体験はスクリーンでは再現できない。あの空気の中にいた人間だけが知っている感覚だ。
星が降り注ぐ夜の記憶
裏面の星文様は、サーカスが野外の星空の下で行われていた時代への敬意だ。電気もない時代、篝火と星明かりだけを頼りに演じた芸人たちの姿。星はそのまま「夢を追う人」の象徴でもある。規模の大小を問わず、なにかに全力を尽くす人間の姿は星のように輝く。
ヴィンテージの星柄は、20世紀初頭のサーカスポスターからインスピレーションを得ている。当時の印刷技術では表現できなかった精緻さを、現代の技術で再現する。
夢を灯す道具として
このライターに炎が灯るとき、テントの中に光が満ちる瞬間が重なる。誰かの誕生日に、あるいは新しいことを始める節目に。夢を追い続けている人に贈りたい一本。サーカスの大テントが「何でも起こりうる」と教えてくれたように、このライターもそっと背中を押す存在になれれば。








