デザインストーリー
扉を開けると、「おかえりなさい」が待っている
街の喧騒からふっと一歩はずれた路地裏。木の扉を押すと、鈴の音とともに「いらっしゃいませ、にゃん」と看板娘が迎えてくれる——そんな猫耳カフェのワンシーンを、手のひらのなかに閉じ込めたデザインです。表面には、トレイを抱えて満面の笑みでお出迎えする給仕の女の子。ふわりとした髪から覗く猫耳、胸元の小さな鈴、フリルのエプロン。やわらかなパステルの色づかいとていねいなセルシェードが、アニメのワンカットのような“萌え”の空気をそのまま定着させています。
猫と少女、ふたつの愛らしさが重なり合う“猫耳”というモチーフは、いまや日本のポップカルチャーを象徴する記号のひとつ。気まぐれで愛嬌があって、それでいてどこか媚びない——その絶妙なバランスが、見る人の心をくすぐります。
表と裏で生まれる、ひとつの物語
このデザインの肝は、表だけで完結させていないことにあります。裏面に回ると、同じ女の子が注文を運びながら、肩越しにこちらを振り返ってウインクをしている後ろ姿。エプロンのリボンがちょこんと背中で結ばれ、しっぽが揺れています。表が「ようこそ」なら、裏は「またね」。来店から見送りまでの時間が、表裏のふたコマでそっと流れていくのです。
細部に宿る“好き”
振り返る角度、髪のなびき、瞳に落とすハイライト。萌えキャラの魅力は、結局のところ細部の積み重ねで決まります。本デザインは正面と背面で画風・配色・光の方向まで揃え、どの面から見ても同じ世界のなかにいるように設計しました。指先でケースを返したときに「あ、続いてる」と気づく——その小さな発見が、持つたびのよろこびになります。
手に取るたびに育つ愛着
金属の質感は、アニメ調のやわらかな絵柄と意外なほど相性が良いものです。光を受けて鈍く輝くボディに、ポップなキャラクターが乗ることで、甘さのなかに芯のある一点ものになります。デスクの上に置けば作業のおともに、ポケットに忍ばせれば外出先でのささやかな相棒に。眺めるたびに、あのカフェの温かな空気がよみがえってくるはずです。
こんな方へ
推しのいる毎日を送る方、自分だけの“相棒”をそばに置きたい方、あるいは大切な誰かへ少し遊び心のある贈り物を探している方に。名入れや細部の調整も承りますので、世界にひとつだけのカフェ店員を連れて帰ってください。
推しのいる毎日に、そっと寄り添う
好きなキャラクターと過ごす時間は、それだけで日々を少し豊かにしてくれます。朝、鞄に滑り込ませるとき。仕事の合間にふと取り出して眺めるとき。猫耳の看板娘がそこにいるだけで、忙しない一日のなかに小さな“萌え”の余白が生まれます。画面のなかで眺めるだけだった愛着が、手のなかの確かな重みに変わる——それが、形あるものをそばに置くことのよろこびではないでしょうか。
贈り物としても映える
同じ作品やジャンルが好きな友人へ、誕生日や記念日のプレゼントにもふさわしい一台です。既製品では出せない“あなたのために選んだ”という気持ちが、絵柄の一点ものらしさとともに伝わります。名入れを添えれば、世界にたったひとつの贈り物に。受け取った人が、ふとした瞬間にあの路地裏のカフェと、贈り主の顔を思い出してくれる。そんな小さな縁を結ぶ役目も、こうした手仕事の道具には似合います。
両面が、ひとつの作品になる
定番の#250は、たっぷりとした面積を持つ、絵を載せるのにうってつけの舞台です。前面いっぱいに広がるお出迎えの笑顔、背面まで回り込む見送りの後ろ姿——縁まで途切れず印刷されることで、二つの面がひと続きの作品としてつながります。アクリルキーホルダーやステッカーとは違う、手のなかでめくって楽しむ立体的な“間”。表を見て、くるりと返して裏に出会う、その所作そのものが、このデザインを味わう時間になります。使い込むほど金属には独特の風合いが生まれ、絵柄とともにあなただけの一台へと育っていきます。
仕立てについて
中西工房では、一点ずつ絵柄を確認しながら丁寧に仕上げています。表裏で物語が続くデザインだからこそ、面のつながりや色の再現にはとくに気を配りました。受注を受けてから一つひとつ向き合う受注生産だからこそ可能な、きめ細やかな作り込み。長く付き合える道具として、毎日の小さな儀式に寄り添う一台になればうれしく思います。








