日本神話シリーズ
娘を櫛に変えて髪に挿した【古事記・スサノオの奇策】#shorts
八人いた娘は残り一人。化け物に喰われる前に、スサノオは娘を櫛の姿に変えて自分の髪へ挿した。古事記に記された奇策を、実況風の短編で約27秒に。
- ・八人いた娘は残り一人
- ・喰われる前に娘を櫛の姿へ変える
- ・その櫛を自分の髪に挿して大蛇へ向かう
この短編で映る場面
泣いている親子。娘は八人いて、残りは一人。今夜がその夜だ、というところへ荒ぶる神スサノオが現れます。「おれが斬る」、条件は娘をくれ。娘は「はい、あなたを信じます」と答えます。ここでスサノオが取り出したのは櫛でした。呪を唱えると娘は光に包まれて消え、後に残ったのは櫛が一枚。それを髪に挿す。そして戦いの前夜、戸口で髪に触れて「櫛は、ここにある」と確かめる場面で終わります。
古事記の原文:湯津爪櫛と美豆良
この奇策は古事記の記述そのものです。原文では、スサノオがその童女(おとめ)を湯津爪櫛(ゆつつまぐし。神聖な、歯の細かい櫛)に取り成して、御美豆良(みみずら)に挿した、とあります。美豆良とは、髪を左右に分けて耳の横で束ねた当時の男性の髪型です。動画でスサノオが懐から取り出す「太い歯の生えた櫛」は、この湯津爪櫛を映像にしたものです。
なぜ櫛だったのか
古事記には理由が書かれていません。ただ、櫛は古くから霊力を持つ道具と考えられ、身につけることで持ち主を守り、また持ち主が守る意味を持ちました。クシナダヒメという名も「櫛」の音を含み、稲田を守る姫、あるいは霊妙な稲田の姫と解されることがあります。守るべき相手を、戦いの間ずっと自分の頭に置いておく。この一手が、本編の討伐で何度も「髪の櫛が揺れる」カットとして効いてきます。本編は「ヤマタノオロチ 完結編」、大蛇の姿は実況ショート「娘は八人、七人はもう喰われた」編で。
A: 隠すため / B: 守りの力にするため
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