日本神話シリーズ
【実写AI】ヤマタノオロチ 完結編|古事記の化け物退治
古事記に残るヤマタノオロチ退治を、出会いから討伐まで一本の実写AI長編に描いた完結編です。八人の娘のうち七人を喰われた一家、櫛に変えられたクシナダヒメ、八塩折の酒、そして八つの首との一進一退。約14分で神話の全容がわかります。
- ・第一話から討伐までを1本にまとめた完結長編(テンポ改訂版・約14分)
- ・768pネイティブ生成による実写シネマ画づくり(165カット)
- ・酒で眠らせ、頭ひとつずつ斬り伏せる討伐の一部始終
あらすじ前半:出雲の村で泣く親子
舞台は出雲の国。村はその年、八度目のいけにえを差し出そうとしていました。娘は八人いて、七人はすでに喰われています。相手は山を越えてやって来る化け物、八岐大蛇(やまたのおろち)。八つの頭と八つの尾を持ち、背には苔と杉が生え、腹はただれて血がにじんでいます。 そこへ高天原(たかまがはら。神々の住む天上の世界)を追われた荒ぶる神、スサノオが下りてきます。川をさかのぼると、老いた父が若い娘を抱いて泣いていました。国つ神アシナヅチと妻テナヅチ、末娘のクシナダヒメです。「今宵があの化け物の来る夜」と聞いたスサノオは、娘を妻にもらい受ける約束と引き換えに、大蛇を斬ると宣言します。
あらすじ後半:八塩折の酒と八つの首
スサノオはまずクシナダヒメを櫛の姿に変え、自分の髪に挿します。次に村人を集め、垣根を巡らせて門を八つ、その奥に高い桟敷を八つ組ませました。アシナヅチは何度も醸し直した強い酒「八塩折(やしおり)の酒」を仕込み、八つの酒船に注ぎます。 夜、山が鳴り、大蛇が現れます。八つの首はそれぞれの門をくぐり、酒に頭を沈め、ひとつ、またひとつと眠りに落ちました。スサノオが一の首を落とすと、残る七つが目を覚まします。尾に弾き飛ばされ、毒霧にむせ、足首を締め上げられながら、それでも首をひとつずつ斬り伏せていきます。最後に残った最大の八の首との一騎打ちを制したとき、空は白み始めていました。櫛から戻ったクシナダヒメを前に、村に朝が戻ります。
登場する神々
・スサノオ(すさのお): 天照大神の弟。高天原で乱暴を働いて追放され、出雲へ下りてきた荒ぶる神。この動画では無骨で口数が少なく、約束を重んじる人物として描かれます。 ・クシナダヒメ(くしなだひめ): アシナヅチ・テナヅチの末娘。八人姉妹の最後のひとり。「あなたを信じます」と言って櫛の姿になることを受け入れます。 ・アシナヅチ(あしなづち)・テナヅチ(てなづち): 出雲の国つ神の老夫婦。毎年ひとりずつ娘を喰われてきました。アシナヅチは八塩折の酒造りを担います。 ・八岐大蛇(やまたのおろち): ひとつの胴に八つの頭と八つの尾。赤く爛れた十六の眼を持ち、体は八つの谷と八つの峰にまたがるほどの大きさです。
見どころ:首をひとつずつ、165カットで
この完結編は、前後編に分かれていた物語を一本にまとめ、テンポを整えた改訂版です。768pネイティブ生成による実写シネマ調の画づくりで、165カットを重ねています。 最大の見せ場は討伐です。ひと太刀で決着がつくのではなく、一の首を落とした瞬間に残りが目を覚まし、そこから「残るは六つ」「残るは五つ」と数を減らしていく構成になっています。尾に打たれて柱に叩きつけられる、四の首の毒霧で草が黒く枯れる、六の首に胴ごと締め上げられる。そのたびにスサノオは膝をつき、また立ち上がります。八つの首にも個性があり、四番目は小さく怯え、七番目は片目が白く濁り、八番目は最も大きく速い。首ごとに戦い方が変わるのを追うのが楽しい動画です。
八塩折の酒と「眠らせる」策の意味
八塩折の酒とは、一度できた酒を使ってさらに米を仕込む、という工程を何度も繰り返して造る濃い酒のことです。「塩折」は繰り返し醸すことを指すと解されています。動画でもアシナヅチが「何度も何度も醸し直す、強い酒を」と言い、蒸した米が幾度も仕込み直される場面が描かれます。 谷八つ、峰八つにまたがる相手に正面から挑んでも勝ち目はありません。だからスサノオは斬る前に眠らせる、という順番を選びました。八つの門と八つの桟敷は、八つの首を同時に酒へ誘い込むための仕掛けです。力ではなく段取りで化け物に勝つ。この筋立てが、ヤマタノオロチ退治が長く語り継がれてきた理由のひとつだと言えます。
神話の背景とゆかりの地
物語の舞台は、古事記では出雲国の肥河(ひのかわ)の上流とされます。現在の島根県を流れる斐伊川(ひいかわ)にあたると伝わります。 大蛇を退治したあと、スサノオはクシナダヒメと暮らす宮を出雲の須賀(すが)に建てたと古事記は記します。島根県雲南市の須我神社は、このときの宮の跡と伝えられ、「日本初之宮」と呼ばれています。松江市の八重垣神社もスサノオとクシナダヒメを祀り、縁結びの神社として知られます。 また古事記では、斬った尾の中から一振りの剣が現れ、のちに天照大神へ献上されます。これが草薙剣(くさなぎのつるぎ)で、現在は熱田神宮(愛知県名古屋市)の御神体と伝わります。この動画は「大蛇の尾には、まだ誰も知らない宝が眠っていた」という一文で終わります。
シリーズの前後
スサノオが高天原を追われるまでのいきさつは、前の話にあたる「天岩戸」編で描かれます。スサノオの乱暴に怒った天照大神が岩屋に隠れ、世界が闇に包まれる物語です。その騒動の責任を問われ、スサノオは地上へ下ることになりました。 この後の話は、スサノオの子孫であるオオクニヌシの物語へ続きます。「因幡の白兎と八十神」編では、兄神たちにいじめられる若きオオナムヂが、皮を剥がれた白兎を助けます。さらに「根の国の試練」編では、そのオオナムヂが根の国でスサノオ本人と対面し、娘スセリビメを連れて逃げ出すことになります。ヤマタノオロチ退治は、出雲の神々の物語の入口にあたる一話です。
A: 鏡 / B: 剣
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