日本神話シリーズ
【実写AI】神武東征 前編|古事記 日に向かって戦った兄
古事記中巻・神倭伊波礼毘古命(のちの神武天皇)の東征を二本に分けた前編。海の道が閉じたあと、鵜葺草葺不合と玉依毘売に四人の男の子が生まれ、一人は常世へ、一人は海原へ去り、兄イツセと弟イワレビコの二人が残ります。高千穂の宮で「なお東へ行こう」と決めた二人は日向を発ち、宇沙の足一つ上がりの宮、岡田の宮に一年、多祁理の宮に七年、高島の宮に八年と十六年をかけて東へ進みます。速吸の門では亀の甲に乗って釣りをする国つ神に出会い、海の道案内として舟に引き入れて槁根津日子と名づけました。浪速の渡りを過ぎ河内の白肩の津に舟を泊めると、登美のナガスネヒコが軍を起こして待っていました。楯を取って降り立った軍は日に向かって戦い、兄イツセはナガスネヒコの痛矢串を手に受けます。「日の神の御子が日に向かって戦ったのがよくなかった。回り込んで背に日を負って討とう」。軍は南へ回り、血沼の海で血を洗い、紀の国の男之水門で兄は「賤しい奴の手にかかって死ぬのか」と雄叫びをあげて崩り、竈山に葬られました。一人になった弟は熊野に着きます。森で大きな熊がほのかに現れて消えると御子も兵もみな倒れ伏しますが、熊野の高倉下が一振りの太刀を持って来ると御子は目覚め、荒ぶる神は自ずと切り倒されました。高倉下の夢の中でアマテラスと高木神がタケミカヅチを呼び、タケミカヅチは「わたしが降らずとも国を平らげた太刀がある」と倉の棟に穴を開けて太刀を落とし入れたのです。それが布都御魂。さらに高木神は「奥へ入るな、荒ぶる神が多い。八咫烏を遣わす」と告げ、御子は大きな烏のあとを追って吉野川へ。筌を仕掛ける贄持之子、光る井戸から出た尾のある井氷鹿、岩を押し分けて出た尾のある石押分之子に迎えられ、山を踏み穿って宇陀へ越えました。次話(後編)は宇陀の兄宇迦斯・弟宇迦斯から。
- ・海幸彦と山幸彦編の続き。初代の天皇が東へ向かう話を前編・後編の2本に分け、前編は日向〜熊野〜吉野の約13分
- ・見せ場は兄イツセの『日に向かって戦ったのがよくなかった』。矢を受けた兄が雄叫びをあげて死ぬまでを1本の筋にしてある
- ・熊野で大熊が現れて全員が倒れ、一振りの太刀(布都御魂)で目覚める。高倉下の夢は高天原の回想で描く
- ・ラストは八咫烏と吉野の尾のある人。宇陀へ踏み穿って、後編『兄宇迦斯の罠』へ続く
A: 戦う(回り込む時間はない) / B: 回り込む(背に日を負う)
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