デザインストーリー
ケータイに揺れていた天使たち
2000年代のガラケーには、天使のストラップやホログラムシールがよく揺れていました。銀色にきらめく質感、パステルブルーの透明感。可愛いだけでなく、どこか神聖でお守りのような存在感を持っていたのが「天使系」ステッカーの魅力です。教室の机の中や筆箱の中にも、小さな天使のモチーフがそっと忍ばせてある、そんな光景が日常にありました。
ホログラムという質感へのこだわり
今回はその独特の光沢を、コラージュの中心テーマに据えました。角度によって色が変わるホログラム加工風の天使や羽根のモチーフを幾重にも重ね、シルバーとパステルブルーのグラデーションで全体をまとめています。派手さよりも、涼やかで少し神秘的な空気を優先しました。光の当たり方一つで表情を変える質感は、当時の子どもたちを何時間も夢中にさせた不思議な魅力を持っていたことを思い出します。
雑誌切り抜きが添える温度
完全にデジタルできれいすぎる仕上がりにならないよう、雑誌を切り抜いたような不揃いな紙片をところどころに差し込んでいます。この「手作り感」が、当時のコラージュ文化らしい温度を保つポイントです。整いすぎた美しさよりも、少し不完全であることの方が愛おしく感じられる、そんな価値観がこのデザインの根っこにあります。
お守りのような一本として
Zippoライターは長く使われることを前提にした道具です。天使やお守りのモチーフを重ねることで、持ち主をそっと見守るような意味合いを込められるのではないかと考えました。旅立ちや新生活の贈り物にも似合うデザインだと思います。誰かの門出に寄り添う一本として選んでいただけたら嬉しいです。
神聖さと可愛さの同居
天使というモチーフは、可愛らしさと神聖さという、一見相反する二つの要素を同時に持っています。今回のデザインでは、そのどちらかに寄りすぎないバランスを大切にしました。派手すぎない色数と、丁寧に重ねたホログラムの層が、その絶妙な均衡を支えています。
裏面で完結する世界
裏面には雲と羽根を主役にした、対になるコラージュを配置しました。表の天使が舞い降りる場所として、裏面が空の情景を担う構成です。両面をあわせて一つの物語になるよう仕上げています。
光の角度で表情を変える工夫
ホログラム加工の質感は、見る角度によって色味が変わって見えるのが最大の魅力です。今回のデザインでは、同じ天使モチーフでも部分によって反射のニュアンスを変え、実際に光にかざしたときに複数の表情が見えるような設計を意識しました。じっと眺めるほどに新しい発見がある、そんな仕上がりを目指しています。
贈る相手を思い浮かべながら
新しい生活を始める人、遠くへ旅立つ人、大切な選択をしようとしている人。そんな誰かの背中をそっと押したいときに選んでもらえるデザインになるよう、色や配置のひとつひとつに「見守る」というテーマを込めました。押し付けがましくない優しさを、コラージュの中に忍ばせています。
静かな輝きという選択
天使系ステッカーには派手なものも多くありましたが、今回はあえて静かで上品な輝きに寄せています。声高に主張するのではなく、そっと寄り添うような存在感。長く手元に置いておきたくなる、そんな落ち着いた華やかさを目指して仕上げました。
素材の選び方ひとつで変わる印象
同じ天使モチーフでも、素材の質感によって受ける印象は大きく変わります。今回はマットな質感ではなく、あえて光沢のあるホログラム調にこだわることで、可愛らしさの中に凛とした佇まいを持たせました。柔らかい丸みのあるフォルムと、鋭く輝く光の反射。そのコントラストが、単なる可愛いだけではない奥行きを生み出していると考えています。持つ人の年齢を問わず似合う、そんな普遍性も意識しました。
見守られている感覚を持ち歩く
誰かに見守られているという感覚は、目に見えないからこそ支えになるものです。このデザインを選んだ人が、忙しい毎日の中でふとポケットの中の存在を思い出し、少しだけ安心できる。そんな小さな心の支えになれたらという願いを込めて、天使のモチーフひとつひとつを丁寧に配置しました。
手のひらに宿す静かなお守り
声高に願いを叫ぶのではなく、静かに寄り添い続ける。そんなお守りのあり方を、このデザインでは目指しました。










