デザインストーリー
同じ芝の上で、天と地に分かれる
サッカーの試合が終わるホイッスル。その一音で、たった今まで同じピッチを走っていた二十二人が、勝者と敗者にくっきりと分かれます。一方は天を仰いで叫び、もう一方は芝に膝をつく。歓喜と落胆——この相反する二つの感情が、まったく同じ場所、同じ瞬間に生まれる。サッカーという競技の残酷さと美しさが、ここに凝縮されています。このデザインは、その「表と裏」を一本のライターの両面に描きました。
表は、爆発する歓喜
表面に描いたのは、終了の笛とともに歓喜を爆発させる勝者。両腕を空へ突き上げ、口を大きく開けて雄叫びを上げる。背後には駆け寄る仲間たち、降りそそぐ金色の紙吹雪、スタジアムの暖かな光。すべてが祝福に満ちた、人生最高の瞬間です。
裏は、膝をつく落胆
そしてボディを裏返すと——同じ芝の上で、膝をつき、顔を覆ってうなだれる敗者がいます。同じスタジアム、同じ画風で描きながら、光だけを冷たく沈ませることで、歓喜とは正反対の重い静けさを表現しました。勝者の隣には、必ず敗者がいる。その事実から目をそらさないことが、このデザインの誠実さです。
勝負を知る、すべての人へ
なぜ敗者まで描くのか。それは、敗北を知る者だけが勝利の重みを本当に理解できるから。スポーツでも仕事でも人生でも、勝ち続ける人などいません。負けて、また立ち上がる。その繰り返しの果てにこそ、本物の歓喜がある。この一本は、勝者の喜びと敗者の悔しさ、その両方を抱えて前へ進むすべての人へのエールです。
表裏で完成する、勝負の真実
歓喜だけでは、軽い。落胆だけでは、暗い。両方があって初めて、勝負というドラマは完成します。今日の自分はどちらか——そう問いかけながら持ち歩ける、深みのある一本です。火を灯すたびに、勝つことと負けること、その両方の意味を思い出させてくれます。










