デザインストーリー
あの夏の丘
青空にむくむくとそびえる入道雲。風にゆれる草の丘の上に、ぽつんと一本の木。特別な何かがあるわけではないのに、見ているとなぜか胸の奥がしんとする。このデザインは、そんな「誰の心にもある夏の記憶」のような風景を、絵画タッチで描いた一枚だ。
写真ではなく、絵で
あえて写真ではなく、筆致の残る絵画調にした。やわらかなブラシのタッチと、光が透けるような明るさ。輪郭をきっちり描かないことで、現実の風景というより「記憶の中の風景」になる。特定のスタジオの画風を真似るのではなく、叙情性だけを抽出したオリジナルのタッチを目指した。
余白が語る
画面の大半は空だ。雲と空に大きく余白をとり、丘と木は小さく置く。この余白こそが主役で、見る人それぞれが自分の夏をそこに重ねられる。金属の本体に乗せると、空の明るい部分がメタルの光を受けて、絵が呼吸しているように見える。
裏面はやわらかな雲
裏面は、空に浮かぶ雲だけを連続パターンにした。表が「ひとつの情景」なら、裏は「どこまでも続く空」。手の中で回しても途切れない、穏やかな広がりを意識している。
静かに寄り添う一本
派手さはないが、長く飽きずに持てるデザインだ。慌ただしい毎日の中で、ふと取り出したときに深呼吸をひとつ——そんな役割を果たしてくれる。節目の贈り物や、自分を少し労りたいときにも合う。オリジナルZIPPOとして、静かに寄り添う一本を手元に。










