デザインストーリー
ボールひとつで、世界がひとつになる
四年に一度、地球の裏側まで巻き込んで人々が同じボールに熱狂する。言葉も肌の色も宗教も違う人々が、同じ瞬間に立ち上がり、同じ瞬間にため息をつく。サッカーの世界大会が持つ最大の魔法は、国境をやすやすと越えてしまうことです。このデザインは、その祝祭性を「旗の波」というモチーフに託しました。
国旗を、色のうねりとして描く
世界中の旗が風になびき、海の波のように画面いっぱいにうねって混ざり合う。あえて特定の国の紋章は描かず、赤・青・緑・黄といった鮮やかな色帯の流れとして抽象化しています。それは「どの国も主役で、どの国も脇役」という、サッカーの祝祭が持つ平等な熱狂を表すため。布のはためく質感と柔らかな風の動きが、画面に祭りのざわめきをもたらします。
多様性を、ポケットの中に
このデザインが伝えたいのは、勝ち負けの先にあるもの。違う国の人と肩を組み、知らない言語で歌い、見知らぬ誰かとハイタッチする——サッカーがくれるのは、そんな「世界はひとつ」という感覚です。多様な色が混ざり合うこの一本は、ボーダーレスに生きる人、旅を愛する人、世界とつながっていたい人への贈り物にぴったりです。
鮮やかさを、品よくまとめる
マルチカラーは一歩間違えると散らかって見えます。そこで全体に統一感のあるトーンを通し、薄い空色を抜けとして配置することで、にぎやかさの中にも抜け感を持たせました。手に取ったときに「うるさくない多彩さ」を感じてもらえるはずです。
裏面はガーランドで祝祭を継ぐ
裏面には三角フラッグのガーランド(旗飾り)を連続柄にしてあしらいました。スタジアムやパブリックビューイングの会場を彩るあの旗飾りが、表の波を静かに引き継ぎます。
ボールひとつで世界がひとつになる、あの数週間。火を灯すたび、国境を越えた熱狂を思い出させてくれる一本です。










